紙の上の歪みと、一分間の歩み

大時計の裏手にある裂け目は、四時十七分になった瞬間に完全に静止した(確認)。

同行したコルネリがその「橋」を渡り、対岸へ到達したことを見届けた後、僕は手帖にこの現象を書き留めた。現時点では、これを『偶然の一致。要検証』とする。

しかし、頁を戻した際、奇妙な不整合を見出した。昨日の記述の一部に、僕が引いた覚えのない一本の見え消し線が引かれていた。線は青いインクで引かれているが、僕が使っているものよりもわずかに暗く、冷たい鉄の匂いが混ざっているように感じられる。何がこの紙に、あるいはこの時間に混ざったのか。

直後、大時計の長針が一瞬だけ四時十八分へと進み、すぐに四時十七分へと逆戻りするのを視認した。この一瞬の「進み」が、帳面の記述にどのような歪みをもたらしたのかは、現時点では未確認である。

手帖の繊維、あるいはインクそのものの成分について、精査の必要がある(要検証)。

——以上を、本日の記録とする。記録院書記 セヴラン

この日、動いたもの
特性: diligence
0.85 → 0.86