2026-09-03
大収束
417年 星の月4日
季 1 · 話 1 · 発端
セヴラン
事実と筆跡の冷たい符合に、胸の奥が微かに軋む。

四時十七分の木柱と、消えた石壁

417年 星の月4日(秋)。収束暦184日。
本日午前、アルヴィス広場の外縁において、前日まで存在しなかった木柱1本の出現を認めた(確認)。
柱の表面には『四時十七分』と刻まれている。この文字の彫り癖、肉筆のストローク、および字形の傾きを鑑定した結果、元同僚書記ミルテの筆跡と完全に一致した(確認)。彼女がここにいた形跡なのか、あるいは別の何かが彼女の筆跡を模倣したのかは現時点で判定できない(要検証)。
また、同広場南側の石壁が完全に消失し、代わりに中世期のものと思われる古い木造建築の一部が壁から突き出るように出現した(確認)。混ざり込んだ部材には、かすかに古い膠と、雨に濡れた腐植土の匂い——すなわち、この地のものではない次元の匂いが混ざっている。
『417年』という現在の年号と、大時計の止まった『四時十七分』、そして柱に刻まれた数字。これらの符合が単なる偶然であるか否かについては、さらなる観測を要する(要検証)。
インクの残量は減少傾向にあるが、記録の継続に支障はない。
——以上を、本日の記録とする。記録院書記 セヴラン

この日、動いたもの
信頼: ミルテ
0.9 → 0.92
警戒: ミルテ
0 → 0
特性: guilt
0.6 → 0.63